自責思考と他責思考という言葉があります。要約すると物事の責任の所在が自分にあるか自分以外にあるかという意味合いです。自責他責の論争は麻雀以外のあらゆる物事においても頻発するものでありますが、今回は麻雀における自責思考と他責思考について考えます。

麻雀の上達に必要な考え方のお話だね!

麻雀以外にも通じる内容だと思うよ!
自責思考と他責思考の意味
参照サイト
まずは自責思考と他責思考についての普遍的な考え方をご紹介します。下記サイトにわかりやすいコラムが掲載されていたためリンクを貼付しておりますので、興味がある方はご参照ください。1章では下記のコラムを要約します。

自責思考
自責思考は問題の原因を自分に求めて改善と成長に繋げる姿勢であり、メリットとデメリットは下記の通りです。
メリット
- 当事者意識が高く、信頼されやすい
- 助言を素直に受け入れる柔軟さがあり、成長意欲が高い
- 他者への優しさや寛容さがある
デメリット
- ストレス過多になる
- 自己完結型で、周囲を頼ることが少ない

成長するためには自責思考が絶対に必要ね!

でも抱えすぎるのは良くないよね…
他責思考
他責思考は問題の原因を他人や外部環境に求めて責任を回避する傾向のことで、メリットとデメリットは下記の通りです。
メリット
- ストレスを抱えにくい
- 物事を客観的に見ることができる
デメリット
- 当事者意識が薄く、やる気が無いように見られる
- 改善や成長の機会を失いやすい

決して他責思考が悪というわけではないよ!

何事もバランスってことだね!
麻雀における自責思考と他責思考
他責思考は悪なのか?
先述の通りですが他責思考とは、問題の原因を”他人に求める”のではなく”他人や外部環境に求める”のが正しい意味合いです。この「他責思考」という文字から”他人のせい”にしているようで嫌悪感がある人は少なくありません。
しかし麻雀においては外部環境の中に”運”という無視できないとても大きな要素が介在します。よって麻雀では自責思考が強いと運に振り回されることになり、デメリットである”ストレス過多になる”ことが顕著に出てしまいます。
そこで必要なのは原因が自分にあるのか運が悪かっただけなのかを判断する能力です。
運が悪かっただけで自分の打ち方は間違っていなかった、そのように結論付ける場面は必ずありますので、他責思考は麻雀において必要な考え方と言えます。

運まで自分のせいにしていたら精神が持たない…

麻雀は運が悪かっただけと思いきや、実は手前で分岐となる選択肢があった…なんてことも多いのが難しくも面白いところだね!
過度な自責思考がピンフドラ1をヤミテンにさせる
それでは具体例として図1の場面を考えてみましょう。
南1局南家で30,000点持ちの2着目であり、3巡目にピンフドラ1の4-7mテンパイとなりました。南1局でこの点数状況であればヤミテンで躱すよりもリーチが有力です。図2は麻雀AIの一種であるMortalの解析結果ですが、リーチ一択と言っても過言ではない状況です。


それではリーチを打った結果の図3と図4を覗いてみましょう。
なんとリーチを打った2巡後に下家から追っかけリーチが入りました。そして赤5mを一発でキャッチして跳満12,000点の放銃となってしまいました。



これは仕方ない…と結論付けるのは早いかな?

分岐となる選択があるか考えることが成長に繋がるんだ!
この結果を受けて、自責思考と他責思考ではそれぞれどのように考えるでしょうか。まずは自責思考から見ていきます。
自責思考の例
- 南場で30,000点持ちならヤミテンだったかな
- ピンフの役アリだからヤミテンでもアガれる
- ヤミテンならリーチを受けても北でオリれそう
- ヤミテンなら上家や対面から4-7mが切られたかもしれない
- ヤミテンならドラの2pや赤5m赤5pをツモってもスライドできた
上記は過度な自責思考から生まれる悪い例です。悪い結果(=放銃)が起きたから自分の選択(=リーチ)は間違っていた、そして違う選択(=ヤミテン)をした場合のデメリットは無視してメリットばかり浮かび偏った思考になっています。
結果に伴う負の感情に引っ張られると「リーチは間違っていた」という偏った思考に陥りがちなので注意が必要です。

感情ではなく事実ベースで考えるべき!

リーチを打つのが怖くなることってあるよね…
続いては他責思考の例を見てみましょう。
他責思考の例
- どうせリーチだし今回は運が悪かった
- 下家は役アリならヤミテンにしてくれたら8,000点の放銃で済んだのに
まず1つ目の「~運が悪かった」については、リーチとヤミテンを比較してその結論に至ったのであれば良い例と言えます。しかし比較もせずに運が悪かったと思っているのであれば悪い例となります。
2つ目の「~ヤミテンにしてくれたら~」については、まさに他責思考の典型的な悪い例と言えます。これは考えたところで他人の打ち方は変えられないので無意味であり、ただストレスが溜まるだけの行為なのでやめましょう。

考えたうえで運のせいにするのと考えなしに運のせいにするのは大違いだよ!

自分が影響を及ぼせる部分だけ考えよう!
それではこの放銃結果を成長の糧とするためには、どのように思考するのが望ましいのでしょうか。
まず導入は自責思考から入ります。導入から他責思考では何も考えていないことと同義であり、自分は悪くないと正当化するだけの行為になってしまいます。
次に今回であれば放銃結果から生まれる恐怖心が思考を歪ませてくるので感情は無視したうえで考える必要がありますが、それにはAIを活用するのも有効な手段です。
そしてリーチとヤミテンそれぞれのメリットとデメリットを挙げて比較し、最終的にどちらが得なのか結論付けるという流れです。
まとめると下記の通りです。
- 導入は自責思考から入る
- 感情ではなく事実ベースで考える
- 自分の選んだ択と選ばなかった択のメリット・デメリットを比較する
- 自分の選択と運のどちらが悪かったか結論付ける
章タイトルの過度な自責思考とは、結果や感情に引っ張られて必要以上に自分の選択を責めてしまうことです。
ピンフドラ1は多くの場面でリーチ優位となりますので、過去の結果に引っ張られてヤミテンに構えることはオススメできません。しかしオーラスアガリトップなど何事にも例外はあるので、逐一検討を行うことで雀力アップを図りましょう。
さいごに
麻雀の技術向上には自責思考が欠かせませんが、特に運の要素は自分でどうすることもできないため、他責思考=運のせいと割り切って考えるべき場面も多く存在します。
リーチ判断や副露判断など自分で影響を及ぼせる範囲だけを追求すれば、ストレスを溜めることなく成長に繋がることでしょう。
おまけ:言葉のニュアンス
ここまでで述べたように、自責思考で考えたら結論は必ず自責になるわけではなく、自責思考で考えたうえで結論が他責となることはごく自然な流れです。その点を勘違いして他責という言葉に対して嫌悪感を持つことはやめましょう。

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