麻雀ではアガリから遠いほど受け入れが多くなり、アガリに近づくほど受け入れは少なくなります。
配牌で三向聴の手を貰った場合は【三向聴→二向聴→一向聴→テンパイ→アガリ】と段階的に進んでいき、テンパイ時に最も受け入れが少なくなります。
したがってアガるためには良いテンパイを組み、テンパイするためには良い一向聴を組む必要があります。
そこで今回は一向聴について深掘りしていきます。一向聴の形は大きく4種類に分類できてそれぞれ特徴がありますので、一緒に理解を深めましょう。

一向聴にも種類があるんだ!知りたい!

実は一向聴の理解を深めると“形”にも強くなれるよ!
★この記事で解決できる悩み★
- 4種類の一向聴について特徴を知りたい
- “形”に強くなりたい
前提知識(用語説明)
向聴数
はじめに前提知識となる言葉の説明です。
まず向聴数(シャンテンスウ)とはテンパイまであと何手必要かを示します。向聴数が1だと一向聴(イーシャンテン)と言い、テンパイまであと一手必要な状態です。すなわち図1は3-6mと2-5pの一向聴となります。

受け入れ(受け入れ枚数)
次に受け入れですが、これは向聴数が進む牌を示した言葉です。先ほどの図1は一向聴の手牌なのでテンパイになる牌が受け入れとなります。よって図1の受け入れ枚数は36m・25pの4種16枚です。

図1で“受け入れ”と言ったら3-6mと2-5p、“受け入れ枚数”と言ったら36m・25pの4種16枚までを表現しているよ!

“受け入れ”はシンプルに「4メンツ+1雀頭に必要な牌」と覚えてOK!
フォロー牌
最後にフォロー牌とは、単独のターツを補強して受け入れを増やす牌を指します。
図2はリャンメンターツにフォロー牌が付いている例です。単独の23mターツに3mのフォロー牌が付くと、1m4mに加えて3mの受け入れが増えます。

このような単独ターツにフォロー牌が付いた形を複合ターツと言います。複合ターツにはリャンメントイツ、ペンチャントイツ、カンチャントイツ、リャンカンの4種類があります。

4種類の一向聴
余剰牌型(2メンツ1雀頭)
それでは本題である4種類の一向聴の形を見ていきます。
一つ目は余剰牌型です。これは2メンツと1雀頭ができていて、他に単独ターツか単独トイツが2組と余剰牌が1枚ある形です。
余剰牌の役割は大きく二つあり、一つは安全牌、もう一つは手牌価値を高めるための牌です。
まずは余剰牌が安全牌となっている牌姿です。リャンメンが2組の一向聴など、既に十分形のときは安全牌を1枚持って進行することが多いです。
図4の受け入れ枚数は、2-5p・6-9sの4種16枚です。

次からは余剰牌が手牌価値を高めるための牌となっています。
図5は形だけ見ればリャンメンが2組あるので十分形です。しかし3sを残しておけば345の3色が見えるので、3sが打点上昇の種として機能しています。

図6はカン5pの愚形ターツがあるため十分形とは言えません。そこで3sを残しておけばリャンメンターツができる可能性が上がるので、3sが好形変化の種として機能しています。

図7は6-9pを引いて8pを切るとヘッドレスの形に移行できます。ヘッドレスは後に出てきますが一向聴の種類の一つで、受け入れが広くなる特徴があり優秀な形です。図7は7pがヘッドレス移行の種として機能しています。


余剰牌は守備用と攻撃用のどちらもあるんだね!
完全型(2メンツ1雀頭)
二つ目は完全型です。これは2メンツと1雀頭ができていて、かつすべての牌が直接の受け入れとして機能している形です。言い換えると、余剰牌がフォロー牌になると”完全型”になります。
図8が完全型の牌姿の例で、リャンカンやリャンメントイツなどの複合ターツを持っており余剰牌が無い形となっています。

完全型の中でもとりわけリャンメンが2組とシャンポン受けもある図9のような手牌は、一般的に完全一向聴と呼ばれることが多いです。
図9の受け入れ枚数は、2-5p・6-9s・2m4pシャンポンの6種20枚となります。


完全一向聴は受け入れの広い優秀な形として有名だね!
ヘッドレス型(3メンツ0雀頭)
三つ目はヘッドレス型で、これは3メンツができていて雀頭が無い形です。ヘッドレス型は手牌に暗刻があるか否かで安定感が桁違いに変わります。まずは暗刻が無い牌姿から見ていきます。
図10はペン3sが入れば7sか9sの単騎待ち、カン8sが入れば1sか2sの単騎待ちになります。逆に1sや2sが重なればカン8s待ち、7sや9sが重なればペン3s待ちとなります。
したがって図10の受け入れ枚数は123789sの6種20枚です。

図11は図10の7pを9pに変えて、余剰牌型の一向聴になっています。この場合の受け入れ枚数はペン3sとカン8sの2種8枚だけなので、ヘッドレスの方が受け入れが広いことがわかります。

ヘッドレスは既に3メンツができていて残り1メンツ1雀頭が必要な状態なので、残ったターツがメンツになっても雀頭になってもテンパイできるため、受け入れが広い形となっています。

受け入れの広さを取るなら断然ヘッドレス!
続いては暗刻があるヘッドレスの一向聴を考えてみます。
図12の受け入れ枚数は、2-5p・5-8sのリャンメンと、34p・67sの縦重なりで8種28枚です。そして2sの暗刻が手牌にあるため、リャンメンターツがメンツ化しても2sを1枚切れば2sを雀頭にしたテンパイ形を組むことができます。
ゆえに図12は受け入れが8種類ありますが、どの牌が入り目であっても必ずリャンメンテンパイを組むことができます。

一方で図13は、図12の2s暗刻を234sのシュンツにした牌姿であり、受け入れ枚数は図12とまったく同じです。しかし暗刻が無いために、リャンメンターツがメンツ化したら必ず単騎テンパイになってしまいます。


暗刻があるヘッドレスは最終形が安定しやすいね!
くっつき型(3メンツ1雀頭)
四つ目はくっつき型です。これは3メンツと1雀頭ができていて、他に孤立牌が2枚ある形です。孤立牌にくっついてターツやトイツができればテンパイするので「くっつき」と呼ばれています。
図14では3pと7sが孤立牌であり、受け入れ枚数は8m・12345p・56789sの11種40枚です。
くっつき型は雀頭が暗刻になっても単騎テンパイになります。最終盤は雀頭部分をポンして形式テンパイを取ることもあるので見落とさないようにしましょう。

図15はくっつきのパターンを示しています。数牌は2つ隣の牌まではくっついてターツやトイツを形成することができます。字牌は当然ですがターツにはならず、重なってトイツになるだけです。

したがってくっつきの受け入れ枚数は、1・9牌は3種11枚、2・8牌は4種15枚、3~7牌は5種19枚、字牌は1種3枚となります。
くっつきの牌の優秀度合いをまとめると【3~7牌>2・8牌>1・9牌>字牌】となります。
くっつきにおいて頻出であり優秀な形を二つ紹介します。
一つ目は4連形ですが、これは図16のように数牌が4連続で並んだ形を指しています。

【345p+6p】と見れば6pのくっつき、【3p+456p】と見れば3pのくっつきとなり、受け入れ枚数は12345678pの8種28枚です。
図17は4連形の発展形一覧です。4連形は受け入れが広いことが一番の長所であり、リャンメンや三面張の好形になる牌が多いのも利点です。

図17 4連形の発展形
二つ目は中ぶくれと言って、シュンツの真ん中が膨れている形です。

【345m+4m】と見れば4mのくっつきとなり、受け入れ枚数は23456mの5種16枚です。受け入れだけを見ると孤立牌の4mと同じように感じますが、図19と図20を見比べると中ぶくれの優秀さがわかります。


まず2m6mがくっついたときは、孤立牌の4mではただのカンチャンにしかなりませんが、中ぶくれだとリャンメンになります。
そして3m5mがくっついたときは、高目一盃口になって打点上昇の余地がでてきます。
中ぶくれは好形になる確率が非常に高いことが一番の長所です。4m以外はリャンメンテンパイになり、その確率は14÷16=87.5%です。

4連形は受け入れが広い!中ぶくれは好形テンパイ率が高い!

優秀な形はなるべくテンパイするまで残しておきたい!
受け入れ枚数の比較
4種類の一向聴について説明してきましたが、最後に種類ごとの受け入れ枚数を比較します。
まず余剰牌型でリャンメンが2組の牌姿です。受け入れ枚数は2-5p・6-9sの4種16枚です。

次は完全型で完全一向聴の牌姿です。受け入れ枚数は2-5p・6-9sと、2m4pシャンポンの6種20枚です。

続いてヘッドレス型でリャンメン2組の牌姿です。受け入れ枚数は2-5p・6-9sと、34p・78sの縦重なりで8種28枚です。

最後はくっつき型で中ぶくれが1組と孤立牌の6pがある牌姿です。受け入れ枚数は23456m・45678p・8sの11種37枚です。

上記のように受け入れの広さを見ると【くっつき型>ヘッドレス型>完全型>余剰牌型】となるのが基本です。
しかし単純にくっつき型が最も優秀とは言えないところが、麻雀の奥深くて面白い部分でもあります。詳細は別の記事で書いていきます。

「受け入れは広いけど最終形が不安定」「受け入れは狭いけど好形テンパイ確定」どっちを選ぶ?みたいなやつ!

受け入れがすべてではないからね!

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