いち早くテンパイしたいとき、つまり牌効率を考えるうえで大切なのは複合形を大事にすることです。複合形とはターツやトイツが隣接して3枚以上で構成される牌の塊の総称です。

複合形を”大事にする“とは安易に形を壊さないという意味合いです。しかしテンパイへ近づくと、やがて複合形の中から牌を選んで切る必要が出てきます。
今回は複合形の中でもペンカンチャンと呼ばれる形について解説します。

複合形は受け入れが広いから大好き!

ペンカンチャンは少し癖がある形かも?
ペンカンチャン
概要
ペンカンチャンとは【12234】または【67889】のように並んだ5枚形を指します。
(※便宜上、以降は67889で統一します。)

【678m+89m】と考えればペン7m、【68m+789m】と考えればカン7mが残るのでペンチャンともカンチャンとも解釈できるため、俗称としてペンカンチャンと呼ばれています。
強みと弱み
ペンカン7mに5mをツモると4-7mにリャンメン変化することから、この形にはカン7mの性質があります。よってペンカン7mは「自分で7mを1枚使っている=1枚切れのカン7m」という捉え方ができます。

そのためペンカン7mだけを見ると、弱い形と言われることも多いです。図1の牌姿を考えてみましょう。

この手牌はペンカン7mと、2-5p・4p1sシャンポンの一向聴です。この瞬間の受け入れは5種15枚で、そのうち7m以外の4種12枚でペンカン7mテンパイとなります。
したがってこの瞬間は12÷15=80%の確率で1枚切れのカンチャンテンパイになってしまい、あまり嬉しくない一向聴です。

ペンカンチャンが最終形の待ちになると弱いよね…
続いては異なる牌姿を見ていきますが、その前に図2をご覧ください。
ペンカン7mはツモ5689mで1メンツ+1雀頭ができます。5-8mの亜リャンメンと6-9mのノベタンが隣接しているような形のため、5-8mか6-9mをツモれば雀頭ができるというわけです。
このようにペンカンチャンは雀頭を作るのにうってつけの形であることがわかります。

それを踏まえて図3の牌姿を考えてみます。こちらは二向聴であり現状マンズ以外に雀頭候補が無い手牌です。

テンパイ形が好形確定になる受け入れは、5-8m・6-9m・南、2-5p、2-5sの9種31枚です。
愚形テンパイ(=単騎テンパイやペンカン7mテンパイ)になってしまう可能性を含む受け入れは、7m・34p・34sの5種15枚です。
ここまで考えてきたように、ペンカンチャンが最終形の待ちになってしまうと非常に心もとないですが、テンパイまでの道中で他に雀頭が無い場合はペンカンチャン部分で雀頭を計算しやすいので非常に優秀な形と言えます。

ペンカンチャンがあったら雀頭には困らない!
変化一覧
ペンカン7mはツモ4m~ツモ9mで変化します。

まずはツモ4mですが、468mのリャンカンに変化し、さらにツモ57mで2メンツができます。

次はツモ5mですが、4-7mのリャンメンに変化し、さらにツモ478mで2メンツができます。また打9mで1メンツ1雀頭になります。

続いてツモ6mですが、一盃口含みに変化し、さらにツモ67mで2メンツができます。また打8mで1メンツ1雀頭になります。

次はツモ7mですが、これはシンプルに2メンツができます。

続いてツモ8mですが、5-8m・Xの変則三面張含みに変化し、さらにツモ578mで2メンツができます。また打9mで1メンツ1雀頭になります。

最後にツモ9mですが、一盃口含みに変化し、さらにツモ79mで2メンツができます。また打8mで1メンツ1雀頭になります。

これらを簡単にまとめると、一手で2メンツを作るにはツモ7mの1種3枚しかないため厳しいですが、一手で1メンツ+1雀頭を作るにはツモ5-8m・6-9mの4種12枚あるため、雀頭作りにはとても有用な形です。
応用編
ペンカンチャンが雀頭を作りやすいことを念頭に置いておくと、打牌の選択肢を増やすことができます。例えば図10の場面を考えてみましょう。

自分はオーラストップ目で、他の3人は競っている点数状況です。可能ならリーチを打たずに役アリのダマテンにしたい場面ですが、3巡目で単騎テンパイになってしまいました。
ここは3s単騎テンパイを取るのが普通ではありますが、あえて打7mでテンパイ外しをした場面が図11です。

ペンカン7mと2-5sターツが残ったヘッドレスの一向聴となりました。こうすると5-8m・6-9mと2-5sの一向聴と見ることができます。
この形であればマンズが埋まったら2-5s待ち、2-5sから埋まったら5-8m待ちでピンフの役アリダマテンにできます。
このように何か強烈にダマテンで躱したい理由がある場面では、メンツを破壊してペンカンチャンに戻すという選択肢もあります。
もちろん単騎テンパイを取っておくのが無難ですが、特に亜リャンメンで役アリにできる2p4p9sが薄い場合や、2-5sの場況が良好な場合などはテンパイ外しも選択肢に入れてみましょう。

視野を広く持つのは大事だよね!

策士、策に溺れる…とはならないように注意しよう!
応用編のもう一つのトピックとして、ペンカンチャンの上位互換の形を紹介します。
図12のようなメンツにリャンメンが隣接した形で、名称は特段ありませんが非常に強力な形です。

ペンカンチャンとは異なり、最終形まで残ってもリャンメン待ちになり、雀頭が無い場合には4種12枚で1メンツ1雀頭を形成することができます。
図13の牌姿であれば、4-7sが入り目のときは一旦単騎テンパイになりますが、3456p・2356sでタンピンの好形テンパイになります。


単独ターツより複合形の方がメンツと雀頭を柔軟に考えられるのがいいね!

だから複合形を安易に壊さないことが大切なんだ!
まとめ
- ペンカンチャンが最終形の待ちになると弱い
- 他に雀頭候補がないときにペンカンチャンが1メンツ+1雀頭として計算しやすい
- 複合形を安易に壊さない

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